気管支喘息
喘息の人は気管に慢性の炎症があり、気管が過敏な状態になっています。
そのため、普段は元気でも発作を起こすと気管が狭くなり、咳と喘鳴
(ぜーぜー)が出て、呼吸困難になります。




◆喘息の増悪因子

  @アレルゲン:ダニ、ペットの皮膚や毛など、カビ、食物など
  A大気汚染物質:タバコ、花火、家庭用スプレーなど
  B呼吸器感染
  C運動、過換気:冷たい空気を大量に吸い込むと刺激になります
  D気象変化:梅雨と台風シーズンには要注意
  E薬物:アスピリン喘息等
  Fストレス

◆喘息の治療で大切なこと ....
  発作をおこすとしばらくは気管支が傷ついて、喘息発作の出やすい状
  態になっています。
  逆にゼーゼーのない日が続くと、少しの事では発作が出なくなります
  発作が出ないように普段から予防する、発作が出たら、ひどくならな
  いように早く押さえ込む事が重要です。

◆発作時の治療
 ・気管支拡張剤
   ベータ刺激剤:メプチン(内服、吸入)、ベネトリン(吸入)
          ホクナリンテープ等
   テオフィリン:テオドール(内服)、ネオフィリン(点滴)
 ・痰の切れをよくする薬:ムコダイン、ムコサール等
 ・ステロイド剤の点滴
 ・重症では入院して点滴、酸素吸入等必要になります。

◆予防の治療
 ・抗アレルギー剤の内服:ザジテン、セルテクト、ペミラストン等
 ・ロイコトルエン拮抗薬:オノン、シングレア等
 ・テオドールの内服
 ・吸入療法
   インタール吸入(ベネトリンを加える場合もあります)
   ステロイド吸入(アルデシン、フルタイド)
 ・環境整備:ダニを減らす、アレルゲンを避ける。



★気管支喘息は鳥取県では「特定疾患」の対象疾患で、医療費の公費補助
 があります。申請がまだの方はご相談ください。