インフルエンザワクチン
13才未満の方は2回接種、13才以上の方は1回接種
<インフルエンザの流行のパターン>
インフルエンザは早い年で12月からまずA型の流行が始まります。
A型の流行が終わる頃にB型が流行るのが例年の傾向です。
<インフルエンザへの対応>
1)うがい、手洗い、マスクなど
2)薬:タミフル、リレンザ等の薬がインフルエンザに効きます。
翌日に熱の下がる人もいますが、 あまり効かないで数日熱の続く人もいます。
インフルエンザウイルスが薬に耐性をもって、効かなくなる事が懸念されています。
3)ワクチン:インフルエンザに罹ってから薬を飲むよりは、罹らない方が良いでしょう。
ワクチン接種して予防するのが良いのですが、下記のように有効率に問題もあります。
<ワクチンの有効率>
従来、インフルエンザワクチンの有効率は
A型:60〜70%、 B型:40〜50% と言われていましたが、
最近の調査では
1才〜5才の児では、有効率20〜30%(30〜40%という報告もあります)
1才未満の乳児では、有効率がはっきりしない(20〜30%という報告もあります)
という結果でした。
(→小児科学会見解へ)
この様に、ワクチンを接種してもインフルエンザに罹る場合のある事をご理解下さい。
<脳炎・脳症の予防>
インフルエンザの恐い合併症に脳炎・脳症があります。
脳炎・脳症は熱が出始めてから、1〜2日で急激に症状が出ます。
タミフル等の薬は効いてくるまでに時間がかかりますから、間に合わないかも知れません。
やはり、インフルエンザに罹らないのが最も良い予防法です。
その為には、有効率に問題はありますが、ワクチン接種するのが良いと考えます。
<ワクチンの副作用>
注射した部分が赤く腫れる事があります。
2〜3日熱の出る事があります。
卵アレルギーの人には、ジンマシンの出る事があります。
<ワクチン接種の時期と回数>
13才以上の方は、1回接種
13才未満の方は、2回接種